土佐山へき地診療所で水曜日木曜日に診療を担当しておりました西村真紀です。 2016 年 4 月に赴任して 2 年という短い間でしたが、 4 月 30 日をもちまして土佐山へき地診療所とお別れになりました。 土佐山の患者さんやご家族の皆さんとは病気の話だけでなく、四季折々の土佐山の生活のことをたくさんお話しできました。農家の話、天候のこと、土佐山のイベントなど。楽しい話やつらかった話もありました。生活の変化と体調とは深い関わりがあります。私は「すべての患者さんは病気を持っていても元気がある。病気を治すのも大事ですが、元気を向上させ支えることが大事だ。」ということを医師としてのポリシーにしています。土佐山のみなさんの元気にたくさん出会えました。私が2年間でできたことはとても少ないのですが、ほんのちょっとだけでも患者さんが笑顔になれる時間を共にできたのであれば私はとてもうれしいです。 豊かな自然と素敵な仲間(コミュニティー)があることは都会にはない元気の素だと思います。土佐山のみなさん。これからもずっと土佐山で幸せに歳を取ってくださいね。また帰省した時は皆さんに会いに来たいと思います。 2 年間ありがとうございました。 西村真紀
高知市の北部、JR高知駅から車で20分ほど峠道を駆け上がると、そこは旧・土佐山村。鏡川の源流の畔の風光明媚な土佐山地区に高知市立土佐山へき地診療所があります。 2008年7月1日から高知大学が指定管理をしています。 若い先生に地域医療の醍醐味を伝えたい-そんな想いで運営していきます。