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おんちゃんとポピー


訪問診療は、診療所から患者さんのご自宅まで出かけて行って診療するわけではあるが、
それだけではない。患者さん宅までの道すがら、季節折々の風景にふれながら、普段、
診療所ではみることのできなかった、患者さん・住民のみなさんの日常生活にふと触れることができる。

いろんな断片がつながり、これまで見えなかった家族・コミュニティの特性が垣間見えることがある。
人と人のつながり、地理的なつながり、家屋の状況などが、ぼやっとでも身体で体感できていると、
診察室内での会話が、なんというか立体的になる。
目の前の患者さんの症状を聞きながら、その人を取り巻くコミュニティをイメージできると、
おもわぬ問題解決のヒントになることがある。

そうしたことが考えながら、風景を見ていると、日々の診療だけでなく、
風景そのものを楽しんでいる自分にも気づく。

そして先日は、診療所へ戻る途中、スタッフに紹介されたポピー畑に寄ってきた。

畑のよこに、料金ボックスとはさみがおかれており、ご自由にどうぞ、というわけだ。
20本100円と、こころ温まる料金。

つぼみのものを選択するわけね…というわけで、写真は、おんちゃんとポピーというまったくギャップのある構図。しかし、まさにこのギャップにこそ、地域のいろんな人のつながり、あったかさがあると感じる春なのである。

(森尾)


コメント

  1. ten**inoha*e2242013年4月27日 18:00

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    PASS:
    えい写真やねぇ。ポピーがかわいい。おんちゃんあんがいポピー似合ってるし。

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