それだけではない。患者さん宅までの道すがら、季節折々の風景にふれながら、普段、
診療所ではみることのできなかった、患者さん・住民のみなさんの日常生活にふと触れることができる。
いろんな断片がつながり、これまで見えなかった家族・コミュニティの特性が垣間見えることがある。
人と人のつながり、地理的なつながり、家屋の状況などが、ぼやっとでも身体で体感できていると、
診察室内での会話が、なんというか立体的になる。
目の前の患者さんの症状を聞きながら、その人を取り巻くコミュニティをイメージできると、
おもわぬ問題解決のヒントになることがある。
そうしたことが考えながら、風景を見ていると、日々の診療だけでなく、
風景そのものを楽しんでいる自分にも気づく。
そして先日は、診療所へ戻る途中、スタッフに紹介されたポピー畑に寄ってきた。
畑のよこに、料金ボックスとはさみがおかれており、ご自由にどうぞ、というわけだ。
20本100円と、こころ温まる料金。
つぼみのものを選択するわけね…というわけで、写真は、おんちゃんとポピーというまったくギャップのある構図。しかし、まさにこのギャップにこそ、地域のいろんな人のつながり、あったかさがあると感じる春なのである。
(森尾)
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えい写真やねぇ。ポピーがかわいい。おんちゃんあんがいポピー似合ってるし。