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医学科1年生の高田さんが実習に来てくれていました

 1年生の髙田さんが、実習に来てくれていました。あまり患者さんが多い日ではなかったのですが、積極的に学んでくれていたのが印象的でした。何か少しでも将来の医師像のヒントになっていると嬉しく思います。また、いつでも実習においでください。(阿波谷)

※ いっぱい話をしていて、記念写真を撮り忘れました。

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土佐山診療所での実習を終えて                       医学科1年     髙田佳愛

 今回、土佐山診療所で実習をさせていただきました。世の中では自粛が叫ばれているコロナ禍で、本来ならできていたはずの授業を通した実習ができない日々が続いていました。そんな中、私の実習を快く受けてくださった土佐山診療所の皆さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。1日という短い時間ではありましたが、土佐山診療所での実習はとても有意義な時間となりました。

 実習を通して印象に残っているのは、医師と患者さんの信頼関係です。どの患者さんも、診察室に入り阿波谷先生の顔を見ると自然と笑みがこぼれていました。それだけ阿波谷先生のことを信頼しているのだと感じました。診察では、病気のことだけでなく、患者さんとの世間話を通して、患者さんが死に対してどういった考えを持っているのか、なぜそのように思ったのかなどを自然に聞き取り、カルテに記載していました。阿波谷先生は患者さんから話を聞き出すのがうまく、私も将来このような医師になりたいという医師像が一つできました。

 他にも、土佐山診療所には薬剤師がいないため、処方箋を見て看護師が事前に薬の一包化を行ったり、患者さんが飲み忘れのないように、薬をカレンダーに貼り付けていました。しかも、薬剤師が行っていないため、一包化にお金はいただけない完全サービスであるということに驚きました。時間のかかる薬の一包化の作業ですが、患者さんのことを思って快く行っているところに患者さんへの思いやりを感じました。

 また、患者さんの年齢層にとても驚いたのを覚えています。へき地医療というと、私の中では主に高齢者を診るというイメージがありました。しかし、土佐山診療所では1歳の子どもから93歳のおばあちゃんまでと幅広い年代の方が来られていました。今回の実習では患者さんも少なく、予防接種や肩の痛みを和らげる注射などで来院されており、心電図や胃カメラを実際に行っているのを見ることはありませんでした。その代わり、一緒に聴診したり、心電図の波形の読み方を教えていただいたり、胃カメラを触らせていただいたりしました。患者さんともいつもより長く話せたため、深いお話を聞くことが出来ました。

 今回の実習を通して、自分のなりたい医師像がより明確になったように思います。理想の医師になるためにも、今後の大学での過ごし方が重要になってきます。これから6年間高知大学で学生生活を送っていく中で、患者さんとの信頼関係の築き方や患者さんの気持ちに寄り添う方法を少しでも多く学んで、将来自分が医師として働くときに役立てることができたらと思います。

 最後に、このような貴重な機会を与えて下さった家庭医療学講座の皆様、お忙しい中診療所で大変お世話になりました阿波谷先生をはじめとする全ての職員の皆様に今一度お礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

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