高知大学の研修医Omati Otavio先生の1か月の土佐山診療所での研修が終了しました。 ご協力いただいた地域の皆さんにもお礼を申し上げます。 最終日の今日も外来診療、内視鏡検査の見学、患者さんのお宅でのサービス担当者会議に出席するなど、有意義な1日だったようです。 この4週間の研修を振り返って、土佐山診療所で学んだことをプレゼンテーションしてもらいました。 短い期間でしたが、多くの学びがあったようです(一部抜粋) 地域の特徴を理解(ゆずの収穫時期、無料タクシーなど) 同じ名字の方が多く、ご家族内に複数患者さんがいる 患者さんを下の名前でぶ 高血圧症の患者さんが多い 患者さんの目を見ながら丁寧に対話をする 双方向のコミュニケーション。医師からの一方的な説明や決定なし 答えやすい質問をする:「お薬残っていますか?」ではなく「お薬どれぐらい残ってますか? 患者さんと長年の人間関係を築いていることが多く、患者の価値観やそして家族の状況なども広く把握している。信頼関係が成立しやすい。 スタッフの皆さんの地域の知識の大切さ 根拠に基づく医療の実践 (面接時のテクニック、LQQTSSFAやOPQRST、抗菌薬の選び方、高齢者の5Ms) 医学の知識やコミュニケーション能力の大切さをあらためて感じた 地域の医療・介護・福祉などのリソースと連携して、最適なサービスを提供 家庭医は病気の話だけではなく日常生活・経済的・などの患者さんの生活背景や心理的要因も含めて包括的診療を行う(BPSモデル) 職員もOmati先生の気づきから学ぶことが多かったです。最後に「家庭医を目指します!」と言ってくれたのは、とても嬉しかったです。理想の医師像を目指して、これからも頑張ってください。また、お気軽に土佐山に足を運んでください。(阿波谷)
高知市の北部、JR高知駅から車で20分ほど峠道を駆け上がると、そこは旧・土佐山村。鏡川の源流の畔の風光明媚な土佐山地区に高知市立土佐山へき地診療所があります。 2008年7月1日から高知大学が指定管理をしています。 若い先生に地域医療の醍醐味を伝えたい-そんな想いで運営していきます。