スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

8月, 2020の投稿を表示しています

1年生浅野真歩さんが実習に来てくれました

 医学科1年生の浅野真歩さんが実習に来てくれました。EME初期臨床医学体験での教材などが印象に残って自主的においでてもらいました。嬉しいことです。  また、いつでも実習にお越しください。 ----------------------------------------------------------------------------------------- 「土佐山診療所 一日実習感想」                                                                             医学科1年 浅野真歩 今回はありがとうございました。高校の時に、授業の一環で九州大学医学部の見学や解剖実習などを通して、現場の様子や人体の仕組みについて触れることはありましたが、実際に医師の目線で現場を見たことがありませんでした。新型コロナウイルス感染症の影響で本来あったはずの実習もなくなり、現場の空気を体験する機会が遠ざかったと残念に思っていたところ、先生のご厚意で今回のような場を設けていただきました。ありがとうございます。 今回の実習で最も印象に残ったことは、阿波谷先生と患者さんの間の信頼関係です。どの患者さんも阿波谷先生のことを信頼していて、気軽に相談していると感じました。診察の合間に、患者さんとの雑談も大切だと教えていただきました。雑談を通して、患者さんの価値観や背景を知り、患者さんとの信頼関係を構築することができるということは、EME初期臨床医学体験実習の講義でもおっしゃっていましたが、今回の実習での診察の様子を通して、実感することができました。最近起こったことについてただ話しているように見える会話でも、患者さんの家族や、死生観、経済状況などの多くのことを知ることができ、その後の治療方針を決めるうえで患者さんにあった治療を進めることができると知りました。また、雑談をすることで患者さんとの信頼関係をより築きやすくなるとも知りました。雑談の中から、一つ一つの情報をくみ取ることは容易ではないと思いますが、阿波谷先生の観察力や患者さんに対する気配りを見習って、より深い信頼関係を築くことができるよう頑張っていきたいと思いました。 また、先生は不安を強く感じる患者さんに対しては、その不安をしっかりと取り除くよう努めていました。

1年生西村萌花さんが実習に来てくれました

8月13日に、医学科1年生の西村萌花さんが実習に来てくれました。 まだ、医学的なことは十分わからないでしょうから、患者さんの生活を想像すること、患者さんと診療所の関係を見てもらうことを目標にしました。 ある患者さんの帰りのデマンドタクシー(公共交通かわせみ号)に同乗させていただき、ご自宅の様子まで見に行ってもらいました。 沢山のことを学んでくれたようで嬉しく思います。 ---------------------------------------------------------------------------------------- 「土佐山診療所の実習を通じて学んだこと」                                        医学科1年  西村萌花 私は今回の実習で以下のことを学ぶことができた。 1つ目は患者の生活を配慮した治療の必要性である。 家庭医療においては、患者の家族、食生活、家の場所などの生活面を総合的に判断した上で、治療方針の決定を行う必要があることがわかった。例えば、家が山のほうにある年配の方に運動をするよう指摘しても、急な坂道しか周りにない場合、運動することで逆に怪我をしてしまう恐れもある。また、糖尿病の治療のため、患者に「糖分をやめる」といった大雑把な指示をするだけでは、生活の質を下げてしまうかもしれない。この場合は糖分の多いジュースやゼリーをやめたり、ゼリーの代わりに寒天を勧めたりするなど、患者の食生活に合わせた提案をしなければならないだろう。 家の立地や食生活、仕事、趣味など、患者の日常的な話に耳を傾けることによって、日頃の暮らしや地域の様子を知り、情報を集めることができる。これは、患者の生活が見えにくく、患者1人当たりへの診察時間が短い大学病院などの大きな病院に比べ、患者の生活が強く影響し、1人当たりの診療時間も多めにある診療所でしかできないことである。つまり、診療所では特に、患者の病を治すこと以上に患者と家族の意思を最大限に尊重した上で暮らしをより良くすることに焦点を置いた医療が必要である。また、患者によって性格も大きく異なるため、医師は話し方や検査を促すタイミングも見計らう力も必要であり、さらに、患者との会話において医療の知識以外にも、さまざまな方面の知識がある方がいいと考えた。 2つ目は、患者の社会的

1年生佐竹さんの見学感想です。たくさん患者さんの話を聞く医療を経験して、自分の将来が少し見えてきたかな。

土佐山へき地診療所での実習( 7 月 14 日)                       高知大学医学部医学科 1 年 佐竹祐香    診療所での実習を通して、実際の診療の様子を、医師の視点に近いところから見ることができました。 また、自分の将来について深く考えることができました。    診療の様子を医師の視点から直接見たのは、今回が初めてでした。診察を見学するだけでなく、聴診器で音を聞かせてもらい、身体の調子を確認する方法を教えていただきました。患者さんの症状についても、まだ医学的知識の少ない私には少し難しかったですが、その原因や対処法を教わりました。 来院された患者さんの多くは高血圧や糖尿病といった慢性疾患でしたが、患者さんそれぞれとどのように話をするか、その人をよく見て考えることが大切だと分かりました。例えば、血圧が高いという課題に対して、私たちが本やインターネットで調べて出てくるのは、「塩分を控える」「禁酒・禁煙」といった言葉です。しかし、この言葉をそのまま伝えるのではなく、その人の社会的背景に合わせて工夫することこそ、同じ患者さんと長く接する家庭医に必要な力だと気づきました。塩分を控えるようにと伝えたいときには、塩分の代わりにうま味を利用した食事を提案する、料理での塩の使い方の工夫を提案するなど、知識さえあれば、色々な話ができます。個人によると思いますが、患者さんの視点を考えたとき、「塩を 1 日何グラムに抑える」のような分かりにくい数値を伝えるよりも、具体的なアドバイスがあったほうが私は取り組みやすいと思います。  このような話ができるようになるために、医療だけでなく幅広い分野の知識を持った医師になりたいと思いました。夏休みが近づいてきていますが、知識の幅を広げるために有効に使いたいと考えています。    次に、自分の将来像の変化について述べたいと思います。私は以前から産科医療に興味があり、地域で産科医として働きたいと考えていました。しかし、患者さんとゆっくり話をしながら診察をする、家庭医のような仕事にも憧れがありました。地域で分娩に関わることができる病院となると急性期の患者さんが多いところになるため、どちらかは諦めなければならないものだと思っていました。ほかにも、高校でおもしろさに気づいた外国語、子どもの頃盲導犬が好きで関心をもった障がいのことなど

1年生の萱原君が実習に来てくれました

 1年生の萱原景成君が実習に来てくれました。  診察室で、一人一人の患者さんに、きちんと声掛けをしてくれて、好感の持てる実習態度でした。  実習レポートが届きましたので、ご紹介します。 ----------------------------------------------------------------- 1 参加理由  これまで、高校3年生のとき、地元の香川大学の手術体験セミナーに参加したことがあり、手術室の見学や医療機器を実際に触らせていただくことはありましたが、患者さんの診察を見学することがなかったため、この機会に参加させていただきました。また、昨年参加した高知大学のAO入試説明会で、医療をアンパンマンとウルトラマンに例えて解説してくださった阿波谷先生の話が面白く印象に残っていたため、是非阿波谷先生の診療を見てみたいと思い申し込みました。 2 実習を通して学んだこと  土佐山診療所に行き最初に感じたことは、看護師さんや事務の方と阿波谷先生が大変仲良さそうであったことでした。私は、これまで患者として病院に来ることしかなく、病院に対して怖い印象を持っていました。しかし、土佐山診療所にはそのような雰囲気はなく、自由に相談することができリラックスして話ができるような環境でした。土佐山診療所にいらっしゃる方々の仲が良く、明るく仕事をされているためこのような患者さんにとってもよい雰囲気を作ることができているのではないかと思いました。  また、今回、阿波谷先生の診療を見学させていただいて、阿波谷先生の診察は患者さんの発言を非常に大切にしているという印象を受けました。患者さんの病気についてだけでなく、趣味や仕事、生活状況や家族についての話もしっかりと聞き、患者さんが自由に相談できるような信頼関係を築いていることが分かりました。患者さんから病気の症状や経過について正確な情報を集めるための「ドアノブクエスチョン」といったテクニックについても教えていただきましたが、それ以上に阿波谷先生の診療を見ていると、会話や診察の技術よりも患者さんのことを思いやることを大切にしているように感じました。患者さんの中には、複雑な家庭環境の方や認知症で介護が必要でありコミュニケ―ションを取りにくい方もおられましたが、どのような患者さんに対してもその患者さんの生活の立場や背景や過去をとらえて、

診療所だより

 診療所だよりをお届けします。  高知あんしんネットのお知らせも入れています。土佐山診療所が参加するのは10月からの見込みです。(阿波谷)